実習生が来る何ヶ月も前に監理組合から「寮の予定地はどこですか?」と質問されてドキドキしませんでした?私はしましたよ。初めての実習生雇用の時って「本当に来るのか?」とか「一体いくら掛かるのだろう?」なんて思ってるのに半年先の賃貸契約なんか契約出来ない・・・・・と、いうことで
今日は「実習生寮を借りるのに苦労した話」を送ります。
まず、要約すると
1、寮についての規定
2、寮の予定地は賃貸契約前でOK・その後の変更OK
3、一見の不動産屋さんに実習生寮を借りるのは難しい。
4、寮として借りるならUR賃貸住宅がオススメ
1、寮についての規定
技能実習生制度には運用要領があり、実習生宿舎(寮)についても記載があります。ザックリで、広さについては1人当たり4.5㎡以上あること、バス、トイレ、洗面所、洗濯機スペースがあること、寮費は2万円以内(東京・大阪は3万円以内)で賃貸物件に関しては賃料を超えてはならない。
※広さは6畳に2人、寮費は家賃の目安にしましょう。
2、寮の予定地は賃貸契約前でOK・その後の変更OK
監理組合から聞かれたことへの回収・・・寮の予定地はどこでもOKです。不動産屋さんやインターネットで拾っても、大きさと賃料記載の間取図があれば契約しなくても大丈夫です。
※もちろん受入前には契約しなければダメです。
3、一見の不動産屋さんに実習生寮を借りるのは難しい。
知り合いに不動産屋さん等がいらっしゃる方は借りられると思いますが、私にはこんなことが・・・・・
そりゃ借りられないよね?
私もそんな気がした。
しかも、私のミッションって
日本語が話せるか不明で入国していない外国人に部屋を貸す人を探すこと。
且つ他人同士の3人が住める場所を貸す人を探すこと。
※入居予定の3人には半年前に1度しか会ったことがありません。
なんか超ハードル高すぎる!
今は分からないのですが2017年当時は苦労しました。予算もありますし・・・不動産屋さんが知り合いでもなければ手の打ちようがありませんでした。
4、寮として借りるならUR賃貸住宅がオススメ
元々、UR賃貸住宅(都市再生機構)は住宅に困窮する労働者のために住まいを供給するための組織なので会社の寮として借りることが出来ます。そして、更新料・礼金・仲介料・保証人が無いので末長く寮として借りるには最適です。 ※JKK(住宅供給公社)は会社の寮として借りることが出来ません。
そんなUR賃貸住宅ですが次の点に気をつけてください。
・家賃がやや高い。
・部屋数の人数しか契約が出来ない。
・寮としては個人事業で借り難い。
・火災保険加入は必須。
家賃がやや高い。
家賃は周辺の相場によって決まるので安い訳ではない。しかし、更新料が掛からないのでトータルで見ること。
部屋数の人数しか契約が出来ない。
UR賃貸住宅の規約では3DKに3人、2DKには2人までの契約しかすることが出来ません。つまり、「部屋数=住居人数」になります。技能実習生運用要領にはその規定はありません。後は実習実施機関様自身でお考えください。
寮としては個人事業で借り難い。
法人ではなく個人事業で社員寮を借りることは難しいですが不可能ではありません。個人事業主の申告状況によって異なりますので、都市再生機構に相談してください。
私の相談された案件では、実習生の入国後すぐ都市再生機構に連れて行き実習生名義で契約し審査したと言うミラクルもあります。保証人を個人事業主にしたりと荒技も必要でしたが諦めてはダメです。
火災保険加入は必須。
古い物件では水漏れ事故が結構あります。UR賃貸住宅では水漏れ事故に対応した保険は必ず加入しましょう。ちなみに寮の水漏れ事故は3回ありました。